2008/11/08

Damien Rice

今日はなぜか、Damien Riceのアルバム「O」の
「Cannonball」が心にしみる。
これは、2006年に、酔っ払ったJames Adamsに
教わったアーティストだった。

その晩、神谷さんにしこたま日本酒を飲まされた彼は、
何故か直接TOKYO DOME HOTELに帰らず、残業していた俺の様子を見
るために水道橋オフスに立ち寄ったのだった。

それまで、ある顧客の提案作成にスペシャリストとしてU.Kから招
いて毎晩のように深夜まで残業を強いて、ろくに晩ご飯も食べさせてあげ
られなかった。確かに、インフルエンザの時期でもあったし、過労で倒れ
られてはいけないと、真剣に彼の健康に気を配ったのも事実だ。
でも、なにより彼が好きだった。
それまでの過程で俺と彼の間には戦友のような感情が出来上がっていたの
だと思う。本当に苦しい仕事だった。

そこで、酔った彼が俺に聴かせた歌が、Damien RiceのCannonball
だった。MD3プレヤーのヘッドホンの片方を貸して聴かせてくれた
のだった。
その時、なぜか心が震えた。
魂が共鳴した。
アイルランドのフォークシンガーだ、いいだろう、みたいなことを言った
と思う。でも、その時教えてもらったアーティストの名前を覚えていられ
なかった。
今年、2008年になって、なぜかそれが気になって、Jamesに
聞いて見た。
「あれはだれだったの?」
酔った彼は覚えているはずもなく、その時、俺の問いに彼は答えることができなかった。


U.Sの人間ならここで終わり。
でも、彼はU.Kのジェントルマンの国の人なのだ。
忘れた頃に突然彼からメールが舞い込んできた。
Damien Rice
アルバムは、O

嬉しかった。


日本では、たった6週間の付き合いだったのに、これまで彼はいつも俺の味方だ。俺も。

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