Ubuntu 12.04が出て間もないのですが、日本語Remixはまだみたいなので、11.10日本語Remixを入れてみました。これを後で12.04にアップグレードします。
Ubuntu日本語Remix版にはCD-ROM版と仮想ハードディスクイメージ版がありますが、オラクルVirtualBoxの仮想ハードディスクイメージ版で手っ取り早くインストールしてみました。
使用した環境は以下のとおり。
ホストOS: Windows 7 64bit SP1
ゲストOS:U buntu 12.04 (11.10からアップグレード)
仮想マシン: Oracle VirtualBox 4.1.14
Ubuntu 11.10のDLはこちらのURLから:
http://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix-vhd
オラクルVirtualBoxのDLはこちらから:
https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads
まず、オラクルのVirtualBoxのインストールはデフォルトのまま行なってしまいます。
【VMの追加手順】
(1)VMファイルの解凍ダウンロードした、仮想ハードディスクイメージ「ubuntu-ja-11.10-desktop-i386-vhd.zip」を解凍します。
ubuntu-ja-11.10-desktop-i386.vhdというファイルが解凍されますが、これを任意のディレクトリーに(今回はE:\Virtual Machine\ubuntu-ja-11.10-desktop-i386)解凍します。
これをOracle VM VirtualBoxマネージャーから追加します。
(2)新規仮想マシンの作成ウィザードを起動
新規ボタンを押下して、新規仮想マシンの作成ウィザードを起動します。
(3)メモリーの割り当て
VMに割り当てるメモリーの量を指定します。
(4)OSの指定
仮想マシンとOSタイプで、名前を適宜入力し、OSにLinux、バージョンにUbuntuを指定します。
仮想ハードディスクでは既存のハードディスクを使用を選び、先に解凍したVMファイルを指定します。
(6)完了
最後に「Create]を押下しVMの追加は終了。
【VMの起動】
Oracle VM VirtualBoxマネージャーでVM名を選び、「起動」ボタンを押下するだけです。【Ubuntu 11.10のインストール】
Ubuntuのインストールは至って簡単で、基本的に起動中に使用ユーザーの名前、アカウント、パスワードを指定するだけです。
【Ubuntu 12.04 へのアップグレード】
Ubuntuソフトウエアセンターが12.04へのアップグレードを案内してくれたので、Remix配布前ですがやってみました。
アップデートされるパッケージが1200以上あってびっくりでしたが、そのままおまかせでアップグレードしました。
途中、リプライを求められるところがあり、ダウンロード以降放置していたらいつまでも待っていたようで、全然終わりませんでしたけど(汗)
【共有フォルダの設定】
事前準備-1 :Guest Additionsのインストール
共有フォルダの設定を行う前に、Guest Additionsのインストールが必要です。手順は、VMゲスト(ここではUbuntuのVM)の「デバイス」メニューから、「Guest Additionsのインストール」を選択します。
すると、Guest AdditionsのインストールイメージがCDドライブとして自動マウントされますが、以下のように「このメディアには自動的に起動することを意図したソフトウエアが含まれています。実行してみますか?」と聞かれます。
ここで、「実行する(R)」を選択してもrootではないので、権限がないと怒られて終わります。Ubuntuの場合、rootユーザーは無効にされているので、別途sudoコマンドで管理者権限を取得して実行する必要があります。
今回のGuest Additionsは「/media/VBOXADDITIONS_4.1.14_77440」にマウントされていましたのでここに端末(Terminal)で移動し、以下のコマンドを実行します。
sudo sh VBoxLinuxAdditions.run
最後に再起動が必要になります。
事前準備-2 :ホスト側に共有フォルダを作成
今回、ホストOSは、Windows 7ですが、共有するフォルダーの作成を行います。
ここでは、「E:\Virtual Machine\Share」としました。
これをVirtualBoxの共有フォルダーに指定します。
作業はVMを停止して実施します。
まず、Oracle VM VirtualBoxマネージャーでVMを選択し、右側ペインで「共有フォルダー」を選択します。
フォルダーの選択画面で、先に作成した共有フォルダーを指定しOKを押下します。
共有フォルダの追加画面で「フォルダ名」を入力し、「自動マウント」にチェックを入れます。
設定が終わるとこのような画面になります。
ここでの、自動マウントオプションは、Ubuntuでmountが自動的に行われると思っていたのですが、どうもそうではなさそうです。
マウントポイントとして、以下のように「/media/sf_<<フォルダ名>>」は自動作成されましたが、lsしてみるとマウントはされていないようです。
~$ ls -l /media
合計 0
drwxrwx--- 1 root vboxsf 0 5月 2 12:23 sf_Share
~$ ls -l /media/sf_Share
ls: ディレクトリ /media/sf_Share を開くことが出来ません: 許可がありません
このようにデバイスそのものは自動的にマウントはされないため、あとの手順で説明しますが、Ubuntu側で別途追加の設定が必要です。
Ubuntuで共有フォルダのmountを行う
(1)共有ポイントのディレクトリを作成
今回、VMの共有フォルダの設定で名前を「Share」としました。デフォルトでは「/media/sf_Share」ディレクトリが作成されていますが、ここに毎回移動するのも面倒なので、自分のhomeにマウントすることにします。
~$ cd ~/
~$ mkdir Share
(2)マウントの確認
以下のコマンドを端末から入力してmountしてみます。
~$ sudo mount -t vboxsf Share /home/
sudoコマンドで管理者権限をもらってmountを実行します。
デバイス名はVirtualBoxではデフォルトで「vboxsf」となります。
ここに、VMの設定で指定した共有フォルダ名「Share」を指定します。
マウントポイントの
ここでlsコマンドで確認してみます。
~$ ls -l ~/Share
エラーが出なければmountは成功です。
自動マウントの設定
毎回mountコマンドを入力するのも大変なので、Ubuntuを起動時に自動的にmountする設定を行います。
/etc/rc.local に以下の1行を「exit 0」の手前に追加します。
mount -t vboxsf Share /home/yukio/Share
ここでもファイルの保存には管理者権限が必要ですので、geditをsudoコマンドで起動してrc.localファイルの編集/保存を行いました。
自動マウントの設定に関しては、過去のバージョンではfstabファイルの設定を要するログも見つけましたが、今回のソフトウエア環境では特に必要なく、rc.localファイルの設定だけで問題なくmountされました。
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