今年、浅井美樹さんの「幸せのしずく」という写真集を入手してから、マクロの世界に対する見方が変わりました。
今まで見てきたマクロ写真は、ある意味「そこにあるものを撮る」というスタイルのもの。浅井美樹さんのマクロ写真はもう芸術作品。こんなの撮れたらなーなんて思ってしまったのが始まり。
こういった作品の取り方は、作者独自の技術であり、なかなか公開しないのが当たり前なのに、浅井美樹さんは写真集や各種メディアの取材に対して隠すことなく全てを公開しています。
まず、自宅の庭が撮影場所というのにはビックリ!自宅のダイニングもスタジオになるようです。
いろいろ教えてくれているのだから、やることは分かっているのだからきっとできるはず。
ということで、やってみた。
で、知っているのと出来るのは全く異なることを身をもって知ることになります。
この写真が僕が初めて試したしずくちゃんです。
7月の炎天下の中、自宅の庭にて撮影を行いました。
題材は同じく庭の紫陽花。
チョキンと切ってきた紫陽花を一輪挿しにしての撮影です。
手前にもう一本の紫陽花を切ってきて、その葉にスポイトで雫を垂らし、紫陽花の一輪挿しの花がちょうど雫に入るように配置します。
言葉にすると簡単ですがここまでが大変でした(^_^;)
屋外は風が吹くのですよね。
マクロの撮影ではピント合わせがミリ単位となるので微風で葉が揺れてもピントが合わなくなります。
風が強ければ雫も落ちます。
形の良い雫もなかなかできません。
これを炎天下の中延々と撮影を続けるうちに紫陽花も萎れてきますので、ある意味時間の勝負です。
なんとか写真になったのがこの一枚という訳です。
最初の一枚はこんなものでしょうね。
にもかかわらず、この写真、縁あってチューリッヒ保険さんのFacebookファンページに採用いただきまして、一般の方に見ていただく機会を得ました。(スクリーンショットには個人名がありましたのでモザイク処理させていただきました)
ちとお恥ずかしい気もしましたが、せっかくの機会なので写真の掲載を快諾させていただきました。
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