2013年の夏までは、ミラーレス機のNIKON 1 V1にマウントアダプターFT1を履かせて、NIKON Fマウントレンズ互換のTANRON A005 (70-300mm)望遠レンズの組み合わせで、月を撮影していました。
この組み合わせはレンズがNIKON製ではないということでお店で動作テストを行った上で購入しました。
NIKON 1 V1のクロップ値は2.7。
300mmのレンズを装着すると、35mm換算で 810mm相当の望遠レンズに匹敵する性能をほんの数万円で得られるということで使っていました。
例えば、NIKONの純正レンズで800mmの値段を調べてみると、
AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR これが、格帯で¥1,660,000~¥1,992,858!
高いところで200万円弱です。
これが、TAMRON A005ですと、価格帯は¥36,800~¥47,179。
これに、 マウントアダプターFT1が、大体\18,000程度。
合計で、6万円弱で、800mm相当の性能を手に入れることができるのです!!
それが本の気まぐれで、NIKON 1 V1本体と、マウントアダプターFT1のファームウエアのアップデートを以下のバージョンにアップデートしたことで、TAMRONのレンズを認識しなくなりました。
NIKON 1 V1
Firmware A: Ver.1.30
Firmware B: Ver.1.30
マウントアダプター FT1
Ver.1.10
何のためにこの組み合わせにしたのかと!
NIKONさんを大分恨みましたね。
ところが今日、何気なくこのマウントアダプターFT1のファームウエアをチェックすると、以下のバージョンが出ていました。
対象製品:マウントアダプター FT1
ファームウエアバージョン: Ver.1.20
公開日: 2014/04/16
ほんの数日前に出ていました。
もう、今のファームウエアではTANRONちゃんは動作しないわけですから、怖いものはありません。
ということで、早速アップデートしてみました。
すると、レンズを認識してくれるではないですか!
動作確認を簡単に行ったとこと以下の感じ。
レンズの認識: OK
オートフォーカス:NG (マニュアルフォーカスしか出来ませんでした)
もともと月の撮影時にはピント合わせはマニュアルでキッチリ行うので、これについては不都合はありません。
僕としてはこれで十分です。
前回のファームウエアアップデートで、僕と同じように泣いたユーザさんは少なくなかったはず。
おそらくはそれなりのクレームもあったとは思います。
たとえ、純正レンズでないためにメーカーの動作保証はないのは仕方がないとしても、今まで動作していたものが他社製レンズを締め出すような形で動作させなくなるなんて納得がいかないと感じていた方は多いはず。
200万円のレンズと6万円のレンズでは6万円なんてどうってことないように思えますが、6万円はそんなに安い金額ではないですよね。
NIKONさんは、おそらくこの辺の互換性問題について知っていたはずだし、僕の推測では彼らにもプライドがあるのでフルサポートなんでできっこないから、マニュアルフォーカスでもいいからレンズの認識だけでもしてあげて、ユーザーの財産を守ってあげようと考えたのではないかと。
そう勝手に思っています。
ありがとん♡
一度、動作確認を行ったものは、簡単にファームウエアを更新してはいけませんよ。
僕の教訓。